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矯正診断とは何をするのか

■まきの歯列矯正クリニック 院長 牧野正志

矯正診断で行う事

初診相談と精密検査を受けた後は、「さぁ矯正治療が始まる」かと思ったところで、もう一度「診断」といってテーブル約30分・受付15分程度の説明があります。診断には分析と資料作成にお時間がかかるため精密検査から平均1週間以降に行います。この矯正診断で行う事について、当院の流れを詳しく説明します。

検査結果の説明

精密検査の資料から、患者さんの歯並び・噛み合わせの状況を詳しく説明します。セファロという横顔のレントゲンの計測結果や石膏模型・3Dデジタルデータを使用して、あごや歯の大きさ・位置について標準値と比較して要点をしぼってお話をします。後戻りをさせないために必要な情報である今の歯並び・噛み合わせになった原因もある程度わかります。

治療方針の説明

続いて、検査結果に基づき治療方針について説明します。初診相談の際にも説明している治療方針はあくまで予測です。ここで治療方針が確定します。また、治療方針に選択肢がある場合は、それぞれのメリットデメリットをお話した上で患者さんと話し合って1つの方針に決めていきます。

副作用・リスクの確認

これは大切なお話になります。医療には少なからず副作用があります。後で、「こんな事は聞いていなかった」とならないようにしっかり確認します。また、薬機法対象外の医療機器を使用する場合などもそのリスクについて説明をいたします。

唾液検査の説明

ここで歯科衛生士に交代して、現状のお口の中の環境について詳しく説明します。矯正治療は長期間に渡ります。この間で正しい歯磨きの仕方も学んでいただきます。唾液検査の結果から虫歯や歯周病のリスクを解説し、歯磨きの意識改善を行います。

治療契約

治療計画書(契約書も兼ねます)にご署名いただき、矯正治療を開始する契約を行います。未成年の方の場合は保護者の方が行います。他にも医院を回ってから当院で治療を始めるか検討される場合や、まだ矯正治療自体を行うか迷っている方は、その場で署名は行わず一旦契約書をお持ち帰りいただきます。

治療費のお支払い方法の確認

治療契約後は、治療費のお支払い方法について確認いたします。無利子院内分割やデンタルローンの併用なども選択できます。お支払い日や医療費控除についても確認いたします。

直近に行う治療のステップ説明

まず第一回目の診療で何から始まるのか、どれくらい時間がかかるのかを説明します。虫歯治療をしなくてはならない歯があったり、抜歯を併用する場合は、一般歯科あてに診療依頼書をご用意します。いつまでに抜歯をしなくてはならないかも確認します。難しい親知らず抜歯が必要な場合は、提携の口腔外科専門医院をご紹介いたします。

追加検査・事前処置

あまりないのですが、資料の不備があり写真などを再撮影をする事があります。また、使用矯正装置の変更により、歯型やスキャンデータを追加する事もあります。初回にバンド装置を入れる場合はセパレートという歯の隙間を開けるゴムを入れる事もあります。

会計と書類のお渡し

診断料をお支払いいただきます。当日に説明した内容を自宅でも確認できるように詳しい説明書類のファイルをご用意しております。ご署名いただいた治療計画書もお入れて持ち帰りいただきます。最後に次回の予約をとっていただき診断が終わりとなります。トータル45分程度のお時間がかかります。

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