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横顔は矯正治療で変わる

■まきの歯列矯正クリニック 院長 牧野正志

成人の抜歯矯正治療を行うと横顔がスッキリします。これは前歯が後ろに引っ込む事で唇の位置が変わるからです。

横顔美人とは?

横顔を自分で確認する事は意外に難しく、あまり気になる事はありません。ですが、他人の横顔は良く見ています。横顔美人という言葉もあるくらいですので、顔の印象を決める重要なポイントになります。横顔は英語では「Profile(プロファイル)」とも呼び、人物紹介と同じ言葉が使われています。つまり、横顔には様々な情報が含まれているのです。

<横顔を構成する要素>

横顔は、主に「おでこ・目元・鼻・口元・あご」の5つ要素で構成されてます。上顔面にあるおでこはヘアスタイルで、目元はまつ毛などのメイクなどで調整する事はできますが、鼻よりの下顔面は調整する事はできません。この下顔面を構成する鼻・口元とあごのバランスは、E-lineで評価する事ができます。アジア人の場合は、鼻先とアゴ先を結んだ線に下唇が触れるくらい理想的と言われています。

前歯の位置で口元の印象が決まる

E-lineで重要な役割を果たす口元の位置は、その内側にある前歯の位置や傾きで決まります。唇は常に前歯の表面に接しているため、出っ歯傾向なら当然口元も突出し横顔のバランスは崩れてしまいます。

<前歯の位置で口元は決まる>

E-lineのバランスを改善する場合、鼻やあごの形や位置は美容整形治療でないと変える事はできませんが、実は口元の位置はのみは歯列矯正治療で変える事できます。ですから、歯列矯正治療は歯並び・噛み合わせ以外に、口元の印象も変える事ができる治療と言えるのです。これにより「横顔矯正」ができます。

あごがない口ゴボ

アジア人は欧米人と比較して、鼻が低く、あご先も尖っていないため、もともと口元が前に出て見える傾向にあります。下の図のようにさらに口を閉じようとすると唇の下に梅干しシワのような緊張が出てアゴがなくなっていしまうような横顔の状態を「上下顎前突」と呼びます。これは「口ゴボ」とも呼ばれ、審美的に改善したいと考えている方は多くいます。このような症状は矯正治療を行う事で治療する事ができます。

<あごがなく、梅干しシワがある状態>

口ゴボの横顔矯正

出ている口元を引っ込めるには、原因である前歯を後ろに押し込まなくてはなりません。そのためには大きなスペースが必要です。このスペースを確保するたに一番効率的な方法は第一小臼歯と呼ばれる前から数えて4番目の歯を抜歯する事です。

小臼歯は7〜8mm程度の幅がありますので、この隙間を全て前歯を引っ込める事に使えれば、それだけ口元が後ろに引っ込みます。さらにアンカースクリューという固定源を使用する事で確実に前歯が引っ込める事ができます。前歯を引っ込める事で、口を閉じる時に過緊張であった下あごの筋肉が緩み「あご先」が生まれます。歯の移動量が多いので少々治療期間はかかりますが、矯正治療でE-Lineも改善し横顔を劇的に変える事ができるのです。

主訴:口元を引っ込めたい
年齢・性別:専門学校生女性
住まい:千葉県八千代市
症状:上下顎前突
治療方針:抜歯空隙の閉鎖(最大固定)
治療装置:ハーフリンガル(クリッピーL+クリアティ)
固定装置:口蓋側壁アンカースクリューx2
抜歯:上第一小臼歯・下第二小臼歯(計4本)
治療期間:2年6か月
リテーナー:上下プレートタイプ+クリアタイプ+フィックスタイプ
治療費用:1,100,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

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