こんにちは。まきの歯列矯正クリニック【千葉県】院長の牧野です。

 

マウスピース矯正【インビザライン】の治療計画はクリンチェックという専用のシミュレーションソフトにより最終的な治療後の歯の移動位置を決めます。「ゴールにたどり着くまで50ステージ」という感じで、そのまま必要なアライナー(マウスピース)の量も50枚と決まります。

マウスピース矯正は以下、商品名インビザラインと記します。

 

 

50ステージだと、PC上で0.25秒に1ステージくらいでコマ送りできますので、たった13秒くらいで治療が終了します。実際には難しい治療で枚数も多い治療でも、不思議と簡単に治せそうな気がしてしまうところが、クリンチェックの怖いところです。

 

※クリンチェック上での歯の動き

 

インビザラインの提供元のアラインテクノロジー社が推奨する交換スピードは2週間です。という事は50ステージの場合はざっと2年間かかるという事になります。

 

計算:14日 x 50枚 = 700日(約2年)

 

インビザライン治療は最初にオーダーしたアライナーのみで終わる可能性は低いです。必ず、予定通りに動いていない歯があったり、アンフィットといって途中でアライナーが入らなくなる事があります。ですから、リファインメントといって再評価をして、さらに数十枚追加アライナーが必要になる事がほとんどです。そうなるとこの場合は2年オーバーしてしまいます。

 

私は、できるだけ治療期間は2年以内を目指していますので、この交換プランは「ちょっとないのかな」と考えてしまいます。

 

 

アライナーの交換日数は?

正式には14日交換と書いてありますが、実は各医院によって交換スピードの判断は異なります。また、加速装置と呼ばれるバイブレーション型装置(例:アクセルデント)や細胞活性型装置(例:オーソパルス)を使用する医院の場合は、14日より短い傾向にあります。

※加速装置はまだ、その効果を証明がされていないため当院では使用していません。

 

当院の交換日数は5日・7日・10日・14日の4パターンです。

 

交換スピードの決定は、患者さんの年齢と歯の動き方に、コンプライアンスを見て決めます。コンプライアンスとは1日のアライナー使用時間を20時間以上遵守し、チューイーを噛んでもらい、しっかりアライナーフィットをさせる事になります。

 

年齢については、歯の自然に生える力がなくなって行く事と、歯茎と骨の代謝が悪くなっていきます。当然、成長期のお子さんの方が交換スピードは短くできます。

▶︎中学生は治療期間が短い

 

歯の動き方については、「傾斜移動」と呼ばれる歯根の移動が少ない移動の場合は、時間がかからないため、交換スピードを短くする事ができます。

▶︎歯の移動について詳しくは

 

コンプライアンスについては、患者さんの生活スタイルとキャラクターによります。最初の1ヶ月は長めに使用していただき、その時の1日の使用時間などをよく聞き、可能であれば期間を短くしていきます。また、交換日数は途中で短くしたり、長くしたりと来院時に変更させたりもします。

▶︎装置の使用時間について詳しくは

 

例:30代女性・難易度標準・コンプラアンスが高い(45+15ステージ)

初回:10日交換 x 45ステージ = 450日

追加:7日交換 x 15ステージ = 105日

計555日+追加発注ロス期間20日 = 575日

治療期間:約1年7ヶ月

 

このようなパターンが一番多いです。

 

ところで、「5日交換の患者さんなんているのか?」というと、少ないのですが一応います。それは、小中学生でアライナーをしっかり20時間以上使用してくれている方です。

 

まとめると、アライナー使用の「コンプライアンス」というのが、インビザライン治療には一番重要という事です。

 

▶︎インビザラインのケースごとの治療期間については