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【重要】先天性欠如歯がある場合の矯正治療計画

今回は、先天性欠如歯がある場合は、本格矯正で抜歯もしくは補綴治療が必要であるり、小児矯正を行う意味は少ないという内容です。

 

 

家の子供の電車のおもちゃの車輪がまた1つなくなってしまっていました。車輪は4つもともとついていましたので、1つなくなるだけで遊べません。残念ながら、車輪単独ではパーツは販売していなかったので、3つしか車輪がないその車両はお蔵入りに・・・

 

 

同じことが子供の先天性欠如歯がる場合の治療計画にも起きます。

 

 

 

 

先天性欠如歯とは乳歯の下から生えてくる永久歯が、種ごとない事を指します。日本小児歯科学会では10人に1人の割合でみられると報告があります。また希なのですが、6歯以上先天性欠如歯がある場合は保険診療による矯正治療が受けられます。(現在、当院は保険診療は行っておりません)

 

先天性欠如歯・頻出部位

 

先天性欠如歯は前から2番目もしくは5番目の歯に多いと言えます。通常その上の乳歯は一生もつわけではなく、20代前後で歯根が吸収し脱落してしまいます。長持ちする方は40代くらいまで持っている方もいますが、歯の摩耗も早く、それ以上は難しいと言えます。

 

 

乳歯 歯根吸収

 

つまり先欠歯がある場合は、遅かれ早かれ乳歯があったところに隙間が残り、歯科治療で何とかしなくてはならなくなるという事です。

 

 

 

1歯だけの先天性欠如の方針

こここでよくあるケースですが、患者さんに治療計画を説明しにくいのがたった1歯だけ先天性欠如(以下先欠歯)になっているケースです。

 

 

<1歯だけの先欠歯がある場合の2つの治療方針>

 

A.先欠歯があり、歯並びがそこまで悪くなく気にならない

➡︎矯正は行わない。乳歯を温存し20代くらいで脱落する際、インプラントやブリッジに変える。

 

B.先欠歯があり歯並びも悪く治したい

➡︎先天性欠如歯の部分に合わせて、左右上下残りの同部位も抜歯する矯正治療を受ける。

 

 

先欠歯の方針

 

 

矯正専門での先欠歯の相談は、「1本先欠歯があり=3本永久歯抜歯による本格矯正治療」となる事がほとんどです。もともと歯が足りないのにさらに減らすのは抵抗があるところなのですが、もし温存させる場合は将来的に矯正治療+欠損治療で治療期間と治療費用の負担がかかってしまいます。

 

 

また、欠損歯部分の乳歯のみ抜歯して、隙間をつめる矯正治療はできません。これは上下左右対称に歯の本数を合わせないと正中線がズレたり上下の歯を上手く噛み合わせる事ができないからです。

 

 

 

先欠歯がある場合の小児矯正

そして、治療期間を長期化させないために小児矯正(1段階目)は行わない傾向にあります。永久歯に生え変わる12歳前後から本格矯正で治療がスタートする方がほとんどです。もちろん、「受け口」や他の問題がある場合や「一時的に歯並びをよくしてほしい」という希望がある場合は準備段階からスタートする事もあります。

 

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