先天性欠如・歯周疾患・埋伏歯・一般歯科治療を併用した難症例ケースを紹介します。一般的な矯正治療より複雑になり、治療期間も長くなる傾向にあります。

大学生男子・歯肉退縮・マウスピース型矯正・抜歯あり

歯肉退縮治療・インビザライン
歯肉退縮治療・インビザライン
歯肉退縮治療・インビザライン
歯肉退縮治療・インビザライン

<症例概要>
主訴
:前歯の歯並び・噛み合わせ
年齢・性別:大学生男性
住まい:千葉県八千代市
症状:重度叢生・前歯部クロスバイト・歯肉退縮
治療方針:抜歯空隙閉鎖・ストリッピング
抜歯:上下第一小臼歯(計4本)
治療装置:商品名(インビザラインフル・薬機法対象外※)
治療期間:2年2か月
アライナー枚数:46+46+40ステージ
リテーナー:上下フィックスタイプ+プレートタイプ
治療費用:900,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

※完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります(詳しくは)。

前歯のでこぼこが強いだけでなく、はみ出した下の前歯に歯茎の退縮がみられる症例です。下の前歯を抜歯して歯を並べる治療方針もあったのですが、大きなブラックトライアングルが発生するリスクが高く審美的に良くないと判断して、通法の上下小臼歯抜歯を選択しました。
歯茎が下がっている下の前歯には「リンガルルートトルク」と言って、歯根だけ歯茎の中に戻す力を大きくかけています。
年齢や条件もありますが、このようにマウスピース型矯正装置は1歯だけの歯肉退縮であれば、回復させる事ができる事があります。治療後は、見た目も噛み合わせも歯茎の状態も全て改善でき、患者さんも喜んでいただけました。

30代女性・先欠歯・ハーフリンガル・前歯抜歯・犬歯抜歯

<症例概要>
主訴
:前歯の歯並び
年齢・性別:30代女性
住まい:千葉県佐倉市
症状:叢生・左下2番先天性欠如・歯肉退縮
治療方針:抜歯空隙の閉鎖(最大固定)
治療装置:ハーフリンガル(クリッピーL+クリアティ)
抜歯:左下1番・上顎両側犬歯(計3本)
治療期間:1年10か月
リテーナー:上下フィックスタイプ+プレートタイプ+クリアタイプ
治療費用:1,200,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

下の前歯の先天性欠如歯に加え、全体的に歯肉退縮が認められるケースです。叢生を解消するために、一般的には矯正治療の抜歯対象ではない犬歯や前歯を抜歯して治療を行いました。治療結果は上手くカモフラージュする事ができました。このように、成人の矯正治療は歯のダメージも考慮して抜歯部位を検討する事があります。

40代女性・先欠歯・矮小歯・補綴治療・マウスピース型矯正

<症例概要>
主訴
:前歯の歯並び
年齢・性別:40代女性
住まい:千葉県千葉市
症状:右上第二小臼歯先天性欠如・左上犬歯埋伏・叢生・矮小歯
治療方針:下顎後方移動・ストリッピング
治療後処置:上顎側切歯歯冠補綴
治療装置:商品名(インビザラインフル・薬機法対象外※)
アライナー枚数:60+18+15ステージ
治療期間:2年
リテーナー:上下プレートタイプ+下フィックスタイプ
治療費用:900,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

※完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります(詳しくは)。

上の歯並びは先天性欠如歯と埋伏歯があり2本歯が少ない状況でした。一方、下の歯列は歯の数が多いため不揃いがあり、顎間ゴムを使用して後方移動させました。埋伏歯に関しては特に歯の移動の邪魔にならないため抜歯はせずそのままにしています。
治療後は歯のサイズが小さい前歯2本をかかりつけの歯科医院で、被せ物を設置し調整していただきました。

30代女性・上下顎第二小臼歯先欠歯・表側矯正・抜歯

5番先欠歯・矯正治療
5番先欠歯・矯正治療
5番先欠歯・矯正治療

<症例概要>
主訴
:口元の突出・乳歯の残存
年齢・性別:30代女性
住まい:千葉県八千代市
症状:上下第二小臼歯先天性欠如・乳歯晩期残存・上下顎前突
治療方針:抜歯空隙閉鎖
治療装置:白い表側側矯正装置(クリアティ)
固定源:下顎圧下アーチ
抜歯:上下顎乳歯抜歯(計4本)
治療期間:2年10か月
リテーナー:上下プレートタイプ+下フィックスタイプ
治療費用:850,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

上下とも前から数えて5番目の歯が先天的欠損しているケースです。もともと口元が前方に突出している傾向にあったため、残存している乳歯を抜歯して前歯を後方に引っ込める治療を行いました。
乳臼歯は本来あるべき永久歯よりサイズが大きい傾向にあり、抜歯後の空隙閉鎖には通常より時間がかかります。下のワイヤーを2重にして少し強めの力をかけて治療期間の短縮を計画したのですが3年弱かかりました。
奥歯の先欠歯の抜歯矯正治療は、一般的な小臼歯抜歯矯正と比較して治療期間がかかる傾向になります。

20代女性・重度叢生・マウスピース型矯正・抜歯

<症例概要>
主訴
:八重歯
年齢・性別:20代女性
住まい:千葉県佐倉市
症状:上下顎重度叢生・開咬・臼歯部クロスバイト・正中線のズレ・下側後退
治療方針:抜歯空隙閉鎖・下顎遠心移動・IPR
抜歯:上顎犬歯・下顎親知らず(計4本)
治療装置:商品名(インビザラインフル・薬機法対象外※)
治療期間:1年11か月
アライナー枚数:45+31+17ステージ
リテーナー:上下フィックスタイプ+クリアタイプ
治療費用:900,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

八重歯の矯正は前から4番目の小臼歯を抜歯するのが一般的ですが、歯肉退縮の量と治療期間の短縮を考え、八重歯になっている犬歯を抜歯しました。下も小臼歯を抜歯したかったのですが出っ歯傾向がある事を考慮し、下の前歯が後に引っ込みすぎないよう親知らずを抜歯し、後方移動方針を選択しました。

このように抜歯する歯の選択や治療方針を工夫する事で難しい症例も、マウスピース型矯正装置を使用し2年以内の治療期間を終える事ができました。

20代女性・下顎先欠歯・マウスピース型矯正

<症例概要>
主訴
:八重歯
年齢・性別:20代女性
住まい:千葉県佐倉市
症状:前歯部クロスバイト・正中線のズレ・下側切歯2本欠損
治療方針:抜歯空隙閉鎖・ストリッピング
抜歯:上第一小臼歯(計2本)
治療装置:商品名(インビザラインフル・薬機法対象外※)
治療期間:1年10か月
アライナー枚数:35+28+20ステージ
リテーナー:上フィックスタイプ+上下プレートタイプ
治療費用:900,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

下の前歯が2本、先天的に欠如している方です。正常な数がある上の歯並びは、並ぶ隙間が足りずでこぼこになっています。上の前から4番目の歯を2本減らして上下の歯の本数を合わせ、きっちり正中線も合わせる事ができました。

高校生女子・先天性欠如歯・矮小歯・マウスピース型矯正

矮小歯・先天性欠如歯

<症例概要>
主訴
:八重歯
年齢・性別:高校生女性
住まい:千葉県八千代市
症状:左上2番先天性欠如・左上乳犬歯晩期残存・右上2番矮小歯・叢生
治療方針:左上臼歯部前方移動・ストリッピング
治療装置:白い表側側矯正装置(InVu)・マウスピース型矯正装置
固定源:アンカスクリュー(左上奥歯)
抜歯:左上乳犬歯
治療期間:2年6か月
リテーナー:上下プクリアタイプ+下フィックスタイプ
治療費用:820,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

左上の側切歯が欠如しているケースです。左側を変則的に犬歯をそのまま前歯に配列しました。矮小歯である右側の2番目の歯も、提携の歯科医院でダイレクトボンディングをしていただき、不自然な感じはなくなりました。また、長くは持たない乳歯は抜歯し、その隙間は全て奥歯を前方に移動させています。これにより将来的に乳歯を失った場合に、インプラント治療などを受ける必要がなくなりました。

最初は歯根を動かしやすいワイヤー型装置を使用し、その後に隙間を閉じやすいマウスピース型装置に変更しました。

小学生高学年男子・先天性欠如歯・2段階治療・表側装置・抜歯

<症例概要>
主訴
:左下永久歯がない
年齢・性別:11歳男子
住まい:千葉県船橋市
症状:左下5番先天性欠如・過蓋咬合
治療方針:上顎後方移動・抜歯空隙閉鎖(中等度の固定)
1期治療装置:ヘッドギア
2期治療装置:白い表側側矯正装置(クリアティ)・圧下アーチ
抜歯:上第一小臼歯・右下第二小臼歯・左下第二乳臼歯
準備矯正治療期間:6か月
本格矯正治療期間:2年7か月
リテーナー:上プレートタイプ+下フィックスタイプ
治療費用:780,000(+税)
代表的副作用:痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
その他の副作用とリスクについて▶︎

レントゲンで左下乳歯の下に永久歯の種がなかったケースです。先天性欠如歯がある場合は非常に治療計画は難しくなります。乳歯を温存しておく計画もありますが、永久歯と異なり根も短く20代以降に必ず失ってしまいます。その際は、インプラントなどの欠損補綴を計画しなくてはならなくなります。乳歯を抜歯する計画の場合は、歯列上下左右対称にするために、その他の小臼歯の抜歯が必要になってしまいます。さらに、下の5番目の歯が欠損の場合は、上の乳歯の大きさが大きく、その後のスペースを閉じる事には長期の期間を要してしまいます。

以上の説明をした上で小児用矯正装置バイオネーターを使用しながら、治療方針を検討し、欠損歯喪失による将来的な治療頻度のリスクを避けるために抜歯方針にて矯正治療を

いました。小学生という事で歯の動きは良い方でしたが、それでも長期の期間を要しました。