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【オススメ】矯正治療中の電動歯ブラシ使用

■日本矯正歯科学会専門医 牧野正志

 

矯正治療を始めたら、歯磨きにはいつも以上に気をつけていかなくてはなりません。そこでよく、患者さんから相談される事の一つとして、「電動歯ブラシ」は使用しても良いかというのがあります。

 

 

答えはというと…「全然OKです!むしろ積極的に使って下さい!」と説明しています。最近の電動歯ブラシは性能がとても上がっています。

 

 

 

 

どんな電動歯ブラシを選べば良いか?

まず、必ず選んでほしいのが、音波振動のタイプを選んでもらう事です。中でも1秒あたりの振動数が最低2万Hz以上の場合は超音波振動と言い、高い清掃効果が期待できます。携帯可能な小型タイプの音波歯ブラシは安価で良いのですが、若干効果が弱い傾向にあります。家で普段使いには、少し値が張りますが(¥7,000程度〜)、超音波歯ブラシがベターです。

 

<パナソニック社ドルツ https://panasonic.jp/teeth/kyousei.html>

 

 

 

超音波歯ブラシの威力

矯正治療中は、ブラケット装具のまわりにどうしても歯ブラシが届かない箇所がでてきます。また、手用の歯ブラシではかなり歯磨きに時間がかかてしまいます。音波歯ブラシを使用する事によって、歯ブラシの毛先が当たっていない部分も振動で汚れを落とす事ができるのです。さらに超音波歯ブラシの場合は、歯垢の元となる虫歯菌の出す粘液グルカンまで破壊できるので、かなりの効果が期待できます。

 

<パナソニック社ドルツ https://panasonic.jp/teeth/kyousei.html>

 

 

 

こんな方に是非電動歯ブラシ

以前、少し面倒くさがり屋の50代男性の方の矯正治療を行った時の事です。既に歯茎が下がっている部分の歯磨きがどうしても難しく、何回も歯磨き練習をしても変化がなく、非常に困った経験があります。ですが、ある日突然、歯垢の付き方が変化したのです。

 

 

患者さんに聞いても、歯磨きの時間は相変わらず少なく一緒でした。でもよく聞いてみると、娘さんに誕生日プレゼントに超音波歯ブラシを貰ったそうで、嬉しくて毎日使用しているとの事でした。

 

 

私はこの件で、矯正治療中の電動歯ブラシの効果を確信しました。

 

 

<矯正治療をしている方に電動歯ブラシは最高のプレゼント!?>

 

 

 

電動歯ブラシは以下の3つのパターンにお勧めしています。

 

 

中高生のお子さん

食生活が変わっていく、この時期は気をつけないといけません。もともと唾液検査などでリスクの高い方は、スポーツドリンクや間食などで、治療を始めて2,3か月で虫歯が発生する事もあります。部活や勉強で忙しく、歯を磨く時間を確保する事が難しいケースもあります。もちろん一日最低2回は歯磨きをしてもらうように促すのですが、このようなケースは少しでも効率的に歯磨きができるように、電動歯ブラシの使用をお勧めすることがあります。

 

 

成人で歯周病の既往がある方

最近は矯正治療を受ける年齢も高まり、歯周病に罹患している方の矯正治療も行う事も増えてきました。もちろん、矯正治療より先に歯磨きの改善なのですが、見えづらい歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に隠れている歯垢を落とすには電動歯ブラシが有効です。

 

 

リンガル矯正(裏側装置)治療を受ける方

歯の裏側に矯正装置をつける場合、歯磨きは非常に難しいです。矯正装置自体が見えないのですから・・・それでも歯の裏面は唾液が行き渡るため、歯磨きが不足していても表面より虫歯にはなりません。ですが、歯茎はものすごく腫れやすいです。一度、歯肉炎になると、毎回の矯正装置の調整ごとに痛いです。このような方にも電動歯ブラシは是非お勧めです。

 

 

 

電動歯ブラシの注意点

よくある注意点を羅列します。

 

横磨きをするのは間違い

電動歯ブラシは自動で振動しますので、自分でこする作業は必要ありません。毛先が早く消耗するだけでなく、清掃効果も半減します。正しくは、動かさず同じ部位に5秒程度当てるだけです。これを少しづつ移動させていきます。

 

 

毛先のチップは変える必要がある

毛先は普通の歯ブラシと同じで、段々開いていきます。程度によりますが1〜3か月程度で交換していく必要があります。

 

 

永遠に使えるわけではない

多くは充電式です。内部バッテリーは充電を繰り返す度に消耗していきます。バッテリーは交換可能なタイプとそうでないタイプがあり、交換不可の場合、大体2〜3年程度で買い替えになります。ちょうど矯正治療期間と同じくらいです。

 

 

いかがでしょうか。矯正治療をしている方は是非、電動歯ブラシを使いましょう。ちなみに当院では販売しておりません。必要な方は、ECサイトなどでご購入されて下さい。

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