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矯正歯科治療費を安くする方法 10選

■まきの歯列矯正クリニック 院長 牧野正志

矯正歯科治療は自費診療のため、普通の治療と異なり高額な費用がかかります。今回は少しでも治療費を安くする方法を説明します。

治療費を直接安くする方法

これは治療費の総額を安くし、治療費自体を減らす方法です。

部分矯正や小児矯正のみで終了する

適応症というものがあり、全ての方ができるわけではないのですが、治療費を全体矯正の半額程度にする事ができます。ただし、部分矯正や小児矯正はは主に前歯の歯列だけを並べますので100点の歯並びにはなりません。対象の方は多くはいないのですが、初診相談の際に自分が対象であるか聞くと良いと思います。

費用の安い矯正装置を使用する

矯正装置には様々な種類がありますが、審美性を重視せず一番スタンダードな矯正装置を選択する事で治療費は加算されません。一番費用が安い装置は、多少目立ちますが白い装置を使用しない金属ブラケット装置になります。外国ではまだまだこちらが主流です。

都心部で治療を受けない

矯正歯科医院は都心部に多いのですが、都心部で営業する医院には多くのコストがかかります。そのコストが治療費に上乗せされています。自由診療の治療費設定に、業界の決まりごとというのはありません。ですから、意外と郊外の歯科医院の方が治療費は安い事が多いです。

モニターになる

モニターとは説明症例用や最先端治療の治験例になるという方法です。説明症例用の場合は個人データが露出するリスクがあります。治験の場合は治療効果の保証がなされない事があります。ですから、その分治療費を下げてくれる事が多いです。そもそもモニターを募集していなかったり、症例パターンや募集時期が限られている事があります。また最近は医療広告の規制よりウェブサイトに「モニター募集」とは書けません。

矯正歯科クリニックで働く

多くの矯正歯科 専門医院の場合は従業員に福利厚生として、原価に近い価格で矯正歯科治療を受けさせてもらえるところが多いです。患者さんに治療説明をするためには自分が治療を体験するという感じです。矯正歯科専門医院で採用されるためには、歯科衛生士の方が有利です。

初回の支払いを安くする方法

矯正治療費を一気に全て用意するのは大変です。これは初回の支払いを減らす方法です。

分割支払いにする

治療費を一括でお支払いされる方は多くはありません。どこの歯科医院も、金利なしの分割支払いを用意しています。治療期間内で支払いきるという感じなので2年以内で完済します。

デンタルローン

例えば、月々の支払いを2万円以下にしたい場合などは、支払い期間を5年程度まで延ばさなくてはなりません。このような場合は、歯科医院と提携しているローン会社で契約します。こちらは金利がかかります。

間接的に治療費を安くする方法

治療費は一旦支払いますが、後でその一部を還付したり節税に使う方法です。

クレジットカードのポイントバック

クレジットカード払い対応の歯科医院の場合は、使用する事で一気にポイントがつきます。これは実質キャッシュバックと言えます。日本は、キャッシュレス社会に向かっていますので、せっかく高額な支払いをするならカード払いがベターです。

医療費控除を申請する

確定申告をする事で今期会社で源泉徴収された税の一部と、次年度の住民税が安くなります。トータルすると治療費の20〜30%分が節税という形で戻ってきます。

祖父母の方に治療費を出してもらう

これは、一部の方のみの節税になります。日本の相続税はどんどん上がっています。お孫さんの学費や医療費を祖父母の方が負担してあげる事に贈与税はかかりません。矯正治療費を出してあげ、これにより相続税を回避するというやり方になります。

いかがでしょうか。使用可能な方法がありましたら、矯正歯科治療を検討してみましょう。

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