ブログ

【図説】小児矯正後の歯並びの管理

■日本矯正歯科学会専門医 牧野正志

小児矯正治療後の永久歯列完成までは生え代わりを確認するために通院が必要です。

 

 

準備矯正(1期)治療の目的は、「前歯の噛み合わせを治す事」「永久歯が生えるスペース作り」になります。多くの場合は、治療開始から1年程度でその目標は達成してしまいます。通常はその後は、2〜3か月に一回の通院になる定期観察ステージに進みます。

 

 

この定期観察になる理由は、「混合歯列期後期」といって犬歯以降の乳歯が生え変わるため、その間を治療をせずに待機するためになります。この時期に入ると、矯正装置を固定する乳歯がどんどん抜けてしまうため一部の装置を除いて、永久歯列が完成するまで歯を動かすために積極的な矯正装置の使用はいたしません。準備矯正の積極的治療終了しマウスピースやプレート装置はそのまま装着できる限り使用し、永久歯歯列になるまで待ちます。

 

 

 

ケースによりますが、混合歯列期後期も何かしら矯正装置を使用しないと後戻りしてしまうケースがあります。ですから、固定式や取り外し式のリテーナーの装着が必要になるお子さんもいらっしゃいます。

 

 

 

混合歯列期後期とは何歳からか?

一般的には下の犬歯は生えてきた時期から後期と分類され平均は9-10歳です。歯並びの生え変わりは早い子と遅い子では4年近くはあります。女子の方が男子より1年程度生え替わりが早い傾向にあります。目安としては下の犬歯が永久歯に生え変わった時がスタート時期と言えます。

 

 

混合歯列期後期 矯正歯科治療

 

 

ですから同じ10歳でも、以下の3つのパターンが考えられます。

 

①生え変わりが遅い場合床矯正やトレーナー装置で準備矯正中

②平均的生え変わりの場合:3ヶ月に1回の定期観察中

③生え変わりが早い場合:ワイヤー装置がついた本格矯正中(2期治療)

 

つまり、クラスの同級生が全て同じステージにいるとは治療段階とは限らないのです。

 

 

 

現状よりもう少し歯並びを治したいという場合は・・・

準備矯正治療の仕上がりというのは、歯科検診でチェックが入らない程度の70点を目標にしております。「もう少し歯を並べたい」「前歯を後ろに下げたい」「八重歯になっている」などに関しては、永久歯列完成後の本格矯正治療にてワイヤーを使用して治療を再契約のもと継続する事が望ましいと言えます。

 

 

なお本格矯正は少し期間を開けてからスタートする事も可能です。後で本格矯正治療をご希望の場合は10代であれば準備矯正治療費を引いた差額での費用で行う事はできます。ただし成人以降の場合は通常の費用をいただきます。12歳臼歯のはさみ状咬合といって、奥歯の噛み合わせあすれ違いがある場合は、そのまま2段階目の本格矯正を推奨します。

子供の矯正治療について詳しくは…▶︎

 

このエントリーをはてなブックマークに追加