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矯正治療の転院について

■まきの歯列矯正クリニック 院長 牧野正志

矯正治療 転院 方針について

今、矯正歯科界では患者様の転院に関するトラブルが問題になっています。消費者センターにも苦情が多いと聞いています。

転院の際、患者さんは、「期間・方針・費用が変わるのではないか?」と、不安になります。お電話でのお問い合わせや初診時に、よく聞かれますので、ここであらためて転院について詳しくご説明いたします。

治療期間と方針の見解は医院によって全く異なる

よくあるトラブルとしては、前の医院と次の医院の見解が全く異なる事です。例えば、前の医院では「半年くらいで終わりそうです」と言われていたのに、次の医院では「まだ1年以上はかかり、追加で抜歯も検討しましょう」と言われたりするのです。

当然、患者さんは、期間もかかり方針も変わるために困惑し、どちらかの医院に不信感を持つ事になります。ただし転院では、治療期間が短く簡単になる事はないのです。

<得意パターンに持ち込むまで期間がかかる>

これは、矯正医には、それぞれ得意な治療方法があるからなのです。そして、この「得意パターン」は皆違います。得意方法が全く異なる先生のところに行くと、新しい先生の「得意パターン」まで引き戻すまで、時間と労力がかかってしまうのです。こうしてまずは、矯正装置の変更から始まるのです。
つまり矯正治療に全く同じ治療方針はないという事です。全ての患者さんが同じ道を通ってゴールまで行くわけではないのです。これが、転院の足かせになっていると言えます。

当院から他院に転院になる場合の費用

他院へ移動する場合の一番の理由は転居になります。物理的に通院が難しくなるという事になります。転居の可能性があるかは、初診時に必ず問診するようにしておりますが、それでも急な転居というのはあります。

この場合に問題になるのは、費用の清算転院先クリニックの紹介になります。日本矯正歯科学会は、基本料を治療進度に従って返金する事が望ましいと推奨しております。当院も治療期間を計算の上、ご返金しております。分割支払いにしており未払い治療費がある場合は残額と差し引きいたします。また、既に保定といってメンテナンスに入っている方は対象外になります。基本装置装着費を差し引いた額を進行月で均等割します。

→公益社団法人日本矯正歯科学会会員倫理規程(第35条参考)

清算額計算方法

当院の清算額の計算方法になります。

(治療費 – 矯正装置手数料) x (予定治療期間 – 経過期間) / 予定治療期間

 ※消費税は別途計算いたします。

※矯正装置作成手数料について

表側矯正:100,000 準備矯正:50,000 マウスピース型矯正・裏側矯正:150,000

例えば、治療期間2年の本格矯正治療(治療費800,000)をはじめて、12か月で転居となった場合は350,000(+消費税)の返金になります。

転移先の紹介について

<学会サイトから全国の専門医を検索可能>

次に転居先の紹介についてですが、主要都市であればご紹介いたします。ですが、多くの場合は居住地は郊外になる事が多いため、お近くの矯正歯科専門医院をご自身で探していただき、治療を継続していただく事になります参考資料としては、日本矯正歯科学会の認定医・専門医名簿があります。もちろん転院用資料については当院では、無料でご用意させていただきます。

当院もこれまで、提携している矯正歯科医院をご紹介した事もありますが、結局自宅からのアクセスや診療日が合わないなどの理由で、転院先は紹介した医院とは異なる医院になる事がほとんどでした。また、例え転院したとしても通院まで距離があると時間制約があり、治療も中々上手くはいきません。

ですから矯正治療があと2、3回で終了するというような終盤の場合、転院せずそのまま転居先から通院の方をお勧めします。

当院に転院を希望される場合の方針と費用

転院には3つのパターンがあります。

1.2期矯正開始直前

2.本格矯正治療中

3.保定から転院

1.小児矯正治療中・2期矯正開始前

これは小学生の方で床矯正やマウスピースで治療中もしくは、治療が終わり2期目に入る前の場合です。転院の場合、必ず2期矯正まで必ず進んでいただく方針になります。ですから小児矯正治療だけを希望の転院は受け入れておりません

転院用矯正治療費 
¥600,000(税別)

※2期治療の希望はなく小児矯正だけお受けになりたい場合は、継続治療ではなく、新規で治療契約を行なっていただきます(1期矯正400,000円)。

2.全顎矯正治療中

治療装置は各医院間で多かれ少なかれ異なります。同じブラケット装置を使用していても、微妙に仕様が異なります。ですので、基本的には一旦矯正装置は撤去して全て付け直ししていただく形になります。また、治療費に関しては、治療進度は関係なく一律になっております。

転院用表側矯正治療費 
¥600,000(税別)

表側矯正装置以外の矯正装置を装着の場合

リンガル(裏側装置)矯正治療中の場合は以下のどちらかを選択していただきます。裏側装置は医院によって仕様がかなり異なるため、表側の矯正装置にご変更いただく事を推奨する形になります。また、上下裏側装置の場合は平日通院していただく制約があります。

1、表側矯正に変更し治療を継続 ¥600,000
2、リンガル用転院矯正治療費で治療継続 ¥700,000〜900,000

マウスピース型矯正装置(インビザライン等)の継続転院の場合は、アカウントIDの移動が必要になります。また、多くの場合はリカバリーが必要になる可能性が高く、表側矯正装置を使用する可能性などをご理解いただく必要があります。

3.動的治療終了後、リテーナーの使用中

基本料は必要なく来院ごとメンテナンス料のみいただきます。ただし、歯を動かす再治療は行えません。この場合は、新規契約になります。また別途費用をいただきますが、リテーナーのみの作成も可能です。

保定観察通院費用 
¥4,000(税別)

検査・再診断料

初診時側面セファロ写真などの転院資料が揃っている場合は、費用はいただきません。転院元の医院から郵送していただく必要があります。資料が揃っていない場合は、再診断料を¥30,000(税別)をいただきます。一般的な矯正専門医で使用する写真・レントゲン・模型データが必要になります。

まずは有料審査をご利用下さい

なお何件か医院でお話を聞いてから転院をご検討する方が多いと思います。話せる範囲で治療方針を詳しく聞かれたい場合は、セカンドオピニオン¥5,000(30分)をご利用下さい。申し訳ありませんが、無料相談では確実な治療方針をお話する事ができませんので、転院相談は受け兼ねます。

有料審査である理由は、こちらもある程度審査しないと、具体的な治療方針や期間についてお話する事ができないからです。もちろん、その後、当院の方針に満足できない場合は、他院で転院なさっても大丈夫です。資料はそのままお渡しいたします。

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