ブログ

なぜ多くは部分矯正治療ができないのか?

こんにちは。まきの歯列矯正クリニック(千葉県)院長の牧野です。

今回の内容は出っ歯・かみ合わせが悪い・過蓋咬合は部分矯正治療ができない事が多いという内容です。

 

 

全ての方が部分矯正適応ではない

 

 

先日、小学校に歯科検診にいこうと身支度を整えていましたら、私の愛用しているスラックスの右前のポケットに穴が空いている事に気がつきました。早速、服のお直し店へ持っていったところ、なんと反対側もポケットも穴が空いている事が発覚!また直しに来るのも面倒なので結局2つポケットを取り返しました。

 

 

このスラックスは去年、裾の修理にも出したので、トータルすると修理費用でモトの値段を完全に上回ってしまいました。洋服のメンテナンスというのはお金がかかります。そう思うと「途中で買い換えてもよかったのかな」なんて思いますが、私は物を長く使うタイプなので綺麗にポケットが直ってとりあえず満足でした。

 

 

洋服の見える場所に部分的ダメージが見え始めたら、実は他にも様々なところにダメージがある事がって多いものですね。まさに氷山の一角!あとで請求書みてビックリする車の車検とかと一緒かもしれません。

 

 

見えない所にも歯並びの問題が

 

 

 

 部分的に悪い歯並びというのほとんどない

上の前歯に少しだけ歯並びの段差があり、その部分だけの部分矯正治療を希望される方は意外と多いです。これらのケースも実際、相談に来ていただき、審査してみると様々な見えてなかった問題見えてくる事があります。そして、部分矯正治療の適応ではなく、全体的な矯正治療が必要になってきてしまいます。

 

 

「上の前歯のみ歯並びが悪い」という人はほとんど存在しないのです

よくある部分矯正の適応でない3つの例をあげたいと思います。

 

 

1.上の歯だけ部分矯正して出ている前歯を引っ込めたい

 

部分矯正で前歯を引っ込めたい

 

出っ歯の方は通常、上下の前歯でしっかり物が噛めてなく、かみ合わせにも問題がある事が多いです。かみ合わせに問題があるという事は上下の歯に矯正装置をつけなくてはなりません。ですから、「出っ歯」も治したい場合は上下顎本格矯正です。

 

また、部分矯正の場合は前歯のデコボコを揃える事は可能ですが、抜歯や遠心移動といったスペース作りができないため、前歯を引っ込める事もできません。出ている方の前歯に合わせて揃えるイメージです。

 

 

 

 

2.奥歯のかみ合わせは気にしないので前歯の歯並びだけ治したい。

 

部分矯正で前歯のみ治したい

 

どうしても目に見える上の前歯の段差だけを治したい方は多いのですが、実は奥歯がしっかり噛んでいないケースも結構あります。上下の奥歯が浮いていたり、すれ違いになっている場合は上下顎本格矯正を行わないと歯の最終的な持ちは良くありません。

 

奥歯は歯並びの屋台骨ですから、前歯だけ治してもしても歯並びは結局は全て長持ちしません美容歯科医療に近くになります。この点をご理解の上であれば部分矯正を行う事はできますが、推奨はしません。

 

 

 

 

3.深噛みといって、噛むと下の歯が見えない方の部分矯正

 

部分矯正で過蓋咬合を治したい

 

あまり聞きなれない悪い歯並びの種類ですが、「過蓋咬合」といって下の前歯が上の前歯の根元を噛んでいる噛み合わせの方は上下本格矯正ですこれは、部分矯正治療にて上の歯並びを治したとしても、後戻りの防止用の細いワイヤーリテーナーを歯の後ろに装着できないため、治療の予後が非常に悪いです。このようなケースも上下顎本格矯正にて前歯のかみ合わせを治す必要があります。

 

 

 

上のパターンに当てはまらない方は部分矯正治療で大きな効果を得る事ができますが、ごく少数になります。またマウスピース型矯正治療装置のインビザラインなど場合は、全ての歯を覆って歯を動かしますから、基本的には部分矯正治療というパターンはないです。軽度の後戻りなどのケースに関してはインビザラインライトなどのプランをご利用下さい。

 

 

全体矯正は期間か費用がネック

部分矯正は大体6カ月程度で、費用も半分程度で収まります。部分矯正希望の患者さんの多くはこの二つのどちらかがネックになっている事が多いです。でも、全体矯正症例を無理して部分矯正で行ったけど、やっぱり思った結果が得られなかった時ほど悲しい事はありません。自分の思っている部分が治るか治らないか不安になりながら治療を進めるくらいなら全体矯正治療を最初から始めた方良いと思います。

 

 

治療期間が問題の場合は、歯の動かし方の順番を変え、なるべく見える前歯を先に並べてしまうプランにしたり、費用が問題の場合はデンタルローンなどを併用する事で負担を軽減できます。また、部分矯正治療契約で進み、途中で全体矯正治療にアップグレードする事も可能です。

 

 

 

▶︎部分矯正の適応かわからいない場合はぜひご相談下さい。
このエントリーをはてなブックマークに追加