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小児矯正のみで終了できるケースとは?

今回は、「歯の大きさの問題が少ないお子さんの方が小児矯正で終われる可能性が高い」という内容です。

 

 

「矯正治療はお金も時間もかかるので、できるだけ小児矯正治療だけで終わりにしたいのですが?」という保護者様のご要望は、当院だけでなく、どこの初診相談でもよくあります。

色々と矯正歯科をまわってみたのですが、

小児矯正で終われるかもしれないし、もしかしたら本格矯正治療が必要かも

と説明され、結局、どこもお茶を濁されてしまうパターンが多いと言えます。

 

 

 

 

 

そもそも小児矯正のみで終了というのはあるのか?

2段階で矯正治療を行う前のよくある質問として、「小児矯正(1期治療)でどこまで治るのか?」というのがあります。私はいつも「平均70点」とお話しをします。あくまで1期治療終了というのは途中経過です。通常は本格矯正を行う事を勧めます。

 

 

とはいっても、現実は約60%の方は1期治療のみで終了します。そのパターンは以下になります。

・様々な理由で通院できなくなってしまった。

・子供にワイヤー矯正に対するモチベーションがない。

・2段階目の追加費用の問題で治療しない。

・ある程度1期治療だけで歯並びがよくなってしまった。

 

 

この中で、初診相談で親御さんが気になるのは「1期治療で終わるのはどのような歯並びか?」という事です。それを知りたくて相談に回っている方も多いのですが、「1期治療で終わるか」を断言するのは本当に難しいのです。

 

 

当院での今までの症例経験からの予想だと以下の条件を満たすケースと言えます。

①歯が小さく前歯のスペース不足が軽度の症例

②スペース不足がない出っ歯症例

③骨格に問題要素が少ない受け口症例

 

 

 

わかりやすい基準としては歯が大きいケースはほぼ2段階目の本格矯正が必要という事です。このような場合は、保護者様と相談して、あえて1期を行わず永久歯列が完成するまでウェイティングする事もあります。その後、小臼歯抜歯を併用した矯正治療からスタートという方が、患者さんの時間的負担が少なくて良い場合があります。

 

 

 

歯の生え変わりのスピードも関係

また開始時期によって2期が必要か決まります。小学生高学年で乳犬歯が抜けて下の犬歯が生えてくる混合歯列期後期という状態の場合は、本格矯正を前提で治療を始める事になります。

 

 

乳犬歯は前から数えて3番目の歯です。この歯が抜けると「交換期」といって2年くらいかけて計12本横の歯の生え変わりが始まります。乳犬歯が抜ける平均的時期としては前後2年の個人差がありますが10歳程度が一般的です。また、あまりにスペース不足が著しく早めに乳犬歯が脱落してしまう事もあります。この場合は将来的な抜歯も併用した本格矯正が必要です。

 

 

歯並びの生え変わりに前後2年のスピード差がありますから、生え変わりの早い子と遅い子では4年程度違う事もあります。同じ9歳でも歯の生え変わりが早いAさんは本格矯正契約、生え変わりの遅いB君は準備矯正契約といった感じです。

 

 

当院の治療費は総額制ですので、準備矯正から始めて2段階で本格矯正へ行っても、本格矯正から始めても費用は一緒です。また、基本的には準備矯正のみで終了することを推奨してはおりません。ですから、生え変わりが早いと損をするという訳ではありませんのでご心配なく。

 

 

 

保護者様の希望も重要な要素

小児矯正には限界があります。それは期間、使える装置、治療への協力性など色々と制限があるからです。ピシッとそろった歯並びを目指したい場合は本格矯正をせずに完成さるには不可能に近いと言えます。

 

 

細かい歯並びを気にするお子さんは、ほぼいません。できれば、早く治療を終わりにしたいというのが本音だと思います。保護者様がどこまで治療をやらせたいかというのも子供の矯正のゴールを決める要因と言えます。

 

 

ですから当院ではこどもの矯正を「小児矯正」ではなく「準備矯正」と呼びます。あくまで本格矯正の準備と捉えて下さい。けして準備矯正は早く終わる費用が安いプランというわけではありません

 

 

 

⇨矯正治療を始める時期は?

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