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永久歯が生える時の謎の痛み(萌出痛)

こんにちは。まきの歯列矯正クリニック(千葉県)院長の牧野です。

今回は、「歯が生える時には萌出痛という痛みがある」という内容です。

 

 

 

萌出痛 歯が生える痛み

 

 

先日、昨年産まれた娘のためにお食い初めをしました。お宮参りした近所の神社で頂いたお膳を使い無事、100日目のお祝いをしました。その際、お膳が入っていた袋に小さな袋が入っていて、中を見てみるとなんと石が入っていました。

 

 

歯固め

 

 

そう!これは「歯固め」に使う石でした。私もよく知らなかったのですが、乳歯が生えてくる際に、歯茎が痒くなるそうで、何かを噛みたくなるそうです。平安時代にはこれを使っていたそうです。

 

 

 

歯が生えるのは時に痛い

私も幼い頃は覚えていないのですが、この歯が生えてくる時は不思議な感覚のようです。これは時に痛みになる事もあります。

 

 

たまに成長期のお子さんの保護者様から相談を受けるのですが、「虫歯はないのだけど歯が痛い」というものがあります。もちろん、歯肉炎の痛みなどもあるのですが、「萌出痛」といって歯が生える時に歯茎を破って出てくるため、痛みや熱を発する事があるようです。歯の成長痛みたいなものです。

 

 

この萌出痛ですが、6歳臼歯や12歳臼歯、親知らずなど、頭の大きい奥歯の方に起こりやすいようです。長くても1、2か月程度で、歯が生えると痛みも収まる事が多いようです。一部分だけ出ている歯と歯茎の境目に、歯ブラシが行き届かず汚れが溜まる事で歯肉炎を生じるのが原因です。萌出性歯肉炎とも呼びます。

 

 

また、12歳臼歯などの場合は、萌出途中の歯を反対側の歯で噛んでしまい、歯茎が大きく腫れ上がる事があります。この場合は、食事もできなくなる事もありますので、一般歯科で歯茎を少し切ってもらった方が良い場合もあります。歯肉の切除は局所麻酔ですぐ終わります。

 

 

萌出性歯肉炎

※歯茎が赤く腫れています。

 

この萌出性歯肉炎による痛みの予防は歯磨きしかありません。生えかけの歯の歯磨きにおすすめなのはタフトブラシです。ブラシのヘッドが先は小さく細かな隙間に入ります。

 

 

親知らずの場合は、場合によっては抜歯した方が良い可能性があります。萌出力がある20歳ごろに痛みを生じます。顎骨に奥行きのない日本人の場合、親知らずは正常な方向に生える事は少なく、やや前方に傾斜したまま完全萌出しない事が多いと言えます。最初は萌出性歯肉炎ですが、そのまま智歯周囲炎といって、同じところに何度も汚れがたまり、痛みを繰り返す事があります。

 

 

 

▶︎生えてきた歯の位置が悪い場合は矯正を検討

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