小児用トレーナー【プレオルソ】

 

小児矯正治療の負担を減らす。

毎年春から夏にかけて学校検診が行われます。小学生のお子さんでちょうど前歯が永久歯に生え替わったばかりのところで、はじめて「歯並び・かみ合わせ」にチェックが入ったりします。そして、家でお母さんが仕上げ磨きをする時に、子供の口に中をよく見ると、下の前歯が重なっている事に気がつきます。

 

その後は、受診証明を書いてもらいに、かかりつけの歯科医院で相談にいきます。すると「今すぐアゴを広げた方が良い。まだ間に合う。」と説明を受け、ちょっと安心して、床矯正装置などで矯正治療を開始していくのです。。このような流れは、よくある事です。

 

でもちょっと待って下さい。その矯正治療、今すぐ必要でしょうか?

 

 

もちろん、適応ケースであれば、歯が並ぶスペースを獲得でき上手くいくパターンも多くあります。1期と呼ばれる子供の矯正治療のみで上手く永久歯が並べば、その後の治療もなく、期間も費用も抑えられて皆満足できます。

 

しかし、場合によっては、子供の矯正治療を3年近く行なったが、さらに2期と呼ばれる2年程度かかる仕上げの全顎治療が必要となるケースもあります。さらに、場合によっては、歯並びを広げたが効果が足らず抜歯も併用しなくてはならない事もあります。このような場合は、お子さん・保護者の方には大きなストレスがかかります。「1期治療は何のために行なったんだろう」なんて考えてしまい、担当歯科医師に不信感を持つようになる事もあるのです。

 

 

 

全てのお子さんが小児矯正対象とは限らない

 

 

①の小学生だけで終わりになるパターンの場合はとても治療は楽です。ですが、これは限られた症例のみになります。初診時の時点で2期が必要なケースはある程度わかります。2期の本格矯正が必要な場合は、②か③か治療を始める時期を選択していただきます。③を選択した場合は子供の矯正治療は行いません。

 

2期が必要なのか?この点に関しては、私は、多くの子供の矯正治療経験からこの点をある程度、体系化する事ができました。そこでの判断基準は、「小児用トレーナー矯正装置【プレオルソ】で治るか」です。プレオルソは、特定のパターンのみ、従来型の小児矯正装置より早く、よく治ります。

 

プレオルソとは

プレオルソはポリウレタン製の小児用マウスピース矯正装置です。就寝時と起きている間1時間ほど、お口に入れていただき使用する装置です。柔らかい素材で、しっかり調整してからお渡しする事で、とても簡単に使用できます。

 

プレオルソは、受け口(反対咬合)や深噛み(過蓋咬合)「前歯のかみ合わせのみ悪いケース」はとても良く治ります。前歯のかみ合わせが悪いと、上手く食事ができません。また、口呼吸になっている出っ歯(上顎前突)の方も、前歯のかみ合わせが悪いケースに入り、こちらは上手く口を閉じる事ができません。奥歯のかみ合わせや骨格的な問題が少ない方であれば、これらの歯並びは半年程度の期間で治療が完了します。学校には持って行かずに、ただ夜マウスピースを入れているだけで、本当に治ってしまうのです。

 

歯並びが治った後はそのままプレオルソを使用してもらい、今度は歯並びを悪くする原因である「口呼吸」や「低位舌」の改善トレーニング装置に変わります。そして、長期的に安定しやすい口の環境作りをしてあげるのです。

 

 

プレオルソ適応はどれくらい?

歯並びに悩むお子さんの全員が、このようなパターンであれば良いのですが、実際はプレオルソ単独で歯並び80点以上行くケースは1/3程度です。さらに1/3は、プレオルソに何かしら固定式装置を併用します。そして、最後の1/3は治療をせず永久歯列に生え変わるまで待った方が良いケースです。

 

「子供の矯正治療はできるだけ早くから始めた方が良い」という考え方もあるのですが、私は「子供の矯正治療はできるだけ早く終わった方が良い」という考え方です。そのため、早期からスタートせず戦略的待機という事も行います。さらに症例の内容だけでなく、家庭環境・お子さんのキャラクターも見て、治療に介入する時期が検討します。お子さんも保護者様も歯科医師も「治療期間は短かくしたい」のは共通の願いです。初診相談では、できるだけ矯正治療の負担が少なくなるように、客観的にアドバイスします。

 

 

→プレオルソとは