治療後のリテーナーの種類

大切なリテーナー

 


矯正治療後も通院はあるの?


矯正装置を除去もしくは取り外し装置の使用を終了した後は保定期間に入ります。保定とは動かした歯を新しい位置で落ち着かさせる期間です。その際は、リテーナーという様々な種類の歯並びの後戻り予防装置を装着していただきます。ですから、治療後も引き続き通院は必要になります。

 

 

リテーナーを使用しないと、最初の歯並びの状態にもよりますが、残念ながら後戻りを引き起こす可能性が高いです。特に骨が再構成され歯が新しい位置で落ち着くまでの治療後6か月は最も後戻りしやすい期間になりますので、リテーナーの使用が必須になります。

 

 

 


保定期間はいつまで?


よく「保定期間はいつまで続くのか?」と聞かれる事がありますが、実は、終わりはありません。日本矯正歯科学会などの専門医資格の治療症例提出が治療後2年以上の保定管理が必要になるため、多くの矯正歯科医院での絶対管理期間は2年である事が多いです。また、それに合わせて後戻り再治療保証も2年です。ですから、治療後2年間で6回程度来院していだく間はしっかりリテーナーを使用していただきます。その後もリテーナーは一生お世話になるものだと思って大切にして下さい。

 

 

 


リテーナーの種類


当院で使用しているリテーナーには主に4つの種類があります。どれか一つ使用するというわけではなく、いくつかを併用する事も多いです。

 

プレートタイプリテーナー

一番スタンダードなタイプのリテーナーです。上の歯並びに使用する事が多いと言えます。下の歯並び用は舌があるので少し違和感があります。ワイヤーとレジンという耐久性のある材質で各個人の歯並びに合わせて作っています。大切に使用していただければ10年持ちます。歯型を取り模型を作ってから作成します。完成まで3週間程度の期間を要します。

 

 

歯を抑えるワイヤーの形によって「ベッグ(Begg)」・「ホーレー(Hawley)」と種類があります。少々故障しやすいのですが、QCMという前歯のワイヤー部分をプラスティック製素材にして審美的に良くするという方法もあります。また当院では、レジン部分の色を様々な変える事ができます。

 

 

院長の私も就寝時回数は減らしていますがこの種類を使用しています。

 

 


フィックスタイプリテーナー

固定式の細いワイヤーを主に前歯の裏側に接着させます。矯正治療前の歯並びが捻れが強かったり、スペースが空いていた場合などには必ず装着します。プレートタイプと併用する事も多く、下の歯並びだけではなく上の歯並びにも使用します。永久保定といって2年間の保定管理期間後も装着し続ける事を推奨しています。

 

 

抑える歯の箇所が多い場合は、複雑なワイヤー屈曲が必要なため歯型を取り期間をかけて作成します。少量の歯を抑えるだけであれば、その場で作成し接着させます。

 

 

虫歯や歯石付着のリスクから使用しない医院もありますが、当院はそれよりも歯並びの後戻りによる再矯正のリスクを考え、歯並びのスペースの問題があった患者様にはほぼ使用しております。

▶︎フィックスタイプは後戻りへの保険です…

 

 


クリアタイプリテーナー

薄いフィルムのマウスピース型タイプです。装着してもほぼわからないため、プレートタイプを日昼使用できない成人の方に使用していただきます。プレートタイプと比較して耐久性はなく夜間使用すると歯ぎしりで穴が空いてきます。また、おうとつの多い歯の場合は亀裂が入ってきます。通常1枚の寿命は1年程度ですが、使い方によっては半年で破損してしまう方もいます。飲み物によっては多少、マウスピースに変色が起きます。

 

 

急に必要でない方の場合はスキャナのデータを3Dプリントし作成します。すぐ必要な場合は歯型を取り1日で作成します。

 

 

歯の前後的位置を抑える効果は強いのですが、普段一層シートを噛んでいるので噛み合わせの安定はプレートタイプよりやや劣ります。少しの期間使用していないと歯の形ピッタリに作っているため、キツくて再装着は不可能となる事があります。

 

 


スプリングタイプリテーナー

下の前歯専用のリテーナーです。下の前歯の動きを抑える働きがあります。使用頻度としてはあまり多くはありません。治療前の時点で下の歯並びにスペースの問題が少ない方に使用します。小型なのでプレートタイプより装着感は良いです。

 

 

 


リテーナーの装着時間と期間


歯並びの種類によってリテーナーの装着時間の違いがありますが、多くは以下のようなタイプを推奨しています。矯正治療終了後すぐの6か月は食事以外はほぼ装着しておいていただきます。その後の6か月は12時間使用に切り替えますが、就寝時と昼食までの午前中を使用していただきます。1年後からは就寝時のみ毎日使用していただきます。

 

 

「結構、使用条件が厳しいな」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、治療後2年間はプレートタイプはフルタイム使用という医院もありますので、これでも当院はも使用時間に関しては緩めですこの時間を切ってしまいますと後戻りが生じる可能性がかなり高くなります。

 

 

当院では15歳以上から矯正治療をスタートした患者様には日中はクリアタイプを在宅時はプレートタイプを使用していただいています。また管理が終了する保定2年後以降もプレートタイプはそのまま使い続けフィックスタイプは除去しない事を推奨しております

 

リテーナー使用期間

 

 

 


リテーナーのみ作成も可能です


他院で治療を行い、転居や通院環境の変化で通えなくなり、リテーナーのみ作り直しという希望も承っております。フィックスタイプの撤去・修理も可能です。可能であれば、その後の定期チェック受診を推奨しております。

 

 

ただし、リテーナーで歯は動きません。後戻りを矯正治療する事はできませんのでご注意下さい。また、前医院の治療結果の責任は当院では負いかねません。

 

 

 

【費用(税別)】

リテーナーを新規で作成する場合も、作り直しも費用は同じになります。

 

取り外し式リテーナー

・印象代(歯型) 5,000(上下採取しても同額)

・プレートタイプ作成 25,000

・クリアタイプ作成 15,000

 

フィックスタイプ

・印象代(歯型) 5,000(上下採取しても同額)

・作成・装着 25,000(1か月の脱落保証付き)

・補修のみ 5,000(脱落保証はありません)

・撤去 15,000(撤去時に同意書必要)

 

継続的なメンテナンス 4,000/回

 

例)上のクリアリテーナーだけを作成希望の場合

5,000(歯型)+15,000=20,000