矯正歯科はこんな方が向いている

保険診療による一般歯科業務も探求する事で面白みも出てくると思いますが、歯科衛生士が診療業務に携われる範囲は、歯科医院によってマチマチです。中には、「超音波スケーラーによるクリーニングと院長のアシストだけで毎日が終わってしまう・・・」なんていう方も結構、多いのではないでしょうか。
『一般歯科での勤務が向いていないと感じて、転職したい方』
『一般歯科にやりがいを感じなくなりスキルアップを考えている方』
『以前の勤務先が長時間勤務だったのでストレスを減らしたい方』
『歯科衛生士という仕事から自分の性格を変えたい方』
『自身で矯正治療を受けた事があり、感動した事がある方』
もちろん、人によって仕事に求めるものが異なると思いますが、全ての歯科衛生士の方に当てはまる訳ではないのですが、「もっと患者さんと密にコミュニケーションが取れ、患者さんを自分でしっかりマネージメントできるような診療をやりたい」とう考えを持っている方もいらっしゃると思います。
一般歯科から来た当院の歯科衛生士も、入社して何が楽しいかというと、「毎日、自分で考えて診療できる点」だと口を揃えて言っています。自分で考えて行動し結果を出す事で毎日に充実につながり、「やりがい」になります。また、矯正歯科専門歯科衛生士というのは、多くはいませんので、希少性が高く自尊心も満たしてくれます。
器用さよりも勉強熱心さがの方が大事
矯正歯科といえば、ワイヤーを縛る細かい作業や、精密な器具が多く器用さが必要に思えるかもしれません。ですが、手の器用さは必要ではなく、実際必要なもの、新しい事を勉強しようとおもう心になります。カリキュラムに沿って、トレーニングする事は確実にスキルは身につきます。
矯正歯科は、PCで様々な資料作り、患者さんとのコミュニケーション、各種ソフトの操作などがあります。必ずではありませんが、デジタルスキルが高い方が活躍できる幅が広がります。
矯正歯科専門歯科衛生士になるためには?
矯正歯科について興味を持っている歯科衛生士の方は、実は多くいらっしゃいます。でも、矯正歯科専門クリニック自体が少ないので、多くの方はとりあえず矯正も行なってい一般歯科に就職します。通常は、一般歯科も行なっている矯正歯科の場合は、どうしても一般歯科が中心になりますから、矯正歯科の勉強していくのは難しいと言えます。それは、矯正歯科専門クリニックは全歯科医院の2%程度しかないからです。

当院のスタッフは矯正歯科スタッフ向けのセミナー講師も行っておりますので、既存のスタッフが、ていねいに指導する事ができます。院長も含め、皆スタッフはすぐに怒ったりするような性格のものはいませんので安心してスキルアップができます。
当院のカリキュラム
当院では基本的には3年程度をかけて矯正歯科衛生士として一人前を目指していきます。以下のような流れで進みます。習得速度をみて、ステップの進み具合を調整します。
1年目前期
まずは、矯正歯科の知識を身につけていただきます。1年間かけて毎朝担当歯科医師がレクチャーしますので、一般歯科との違いや、矯正治療の流れなどを理解してもらいます。この時点で様々な専用機材の名前などは無理して覚える必要はありません。診療準備と消毒ができるようになってもらいます。
診療技術に関しては、まずは検査覚えていただきます。写真撮影、印象、口腔内スキャン、レントゲン準備が一人でできるようになるよう時間をとって練習していただきます。処置に関しては、先輩スタッフとアライナー矯正から少しづつ担当していただきます。主に治療患者さんのクリーニングを行いながら、矯正装置を確認していきます。ワイヤー矯正は、模型を使って練習していただきます。また院内のPCソフトも様々ありますので操作方法を確認していただきます。
1年目後期
ひととおり矯正歯科処置を覚えたところで、アポイント、会計、電話対応を受付業務を覚えていっていただきます。受付業務に関しては、矯正歯科の全体的な流れがわからないと対処ができませんので、半年後から行なっていきます。機材や材料の注文も練習していただきます。
ここでワイヤー矯正処置にも入っていただきます。結紮線を外すところからはじめ、一人で指示通り結紮ができるようになるよう目指していきます。アポイントがおさないよう、時間を区切って担当します。
2年目
ある程度矯正歯科の知識がついてきたとろこでコーディネーターの業務に入っていただきます。患者さんへの説明業務を歯科医師に確認しながら少しづつ行います。初診相談のロールプレイング練習も行なっていただきます。まずは、負担の少ない小児矯正のヒアリングから担当していただきます。
診療業務については、他スタッフとのローテーションに入ってもらい、8人/日程度の患者さんを担当します。バンド処置やブラケット撤去などの複雑処置も事前にシミュレーションを行ってから担当します。
3年目
受付業務と初診相談を一人で完結できるようにします。また、診療業務は時間を意識して、アポイント内で確認業務まで終えることができるようにします。一般歯科分野の対処、他院との連携なども行なっていただきます。
