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【危険】スポーツ飲料によるむし歯

中高生になるとスポーツ飲料や炭酸飲料をよく飲むようになります。

これらは砂糖が多く、口の中が酸性になり、むし歯になりやすいと言えます。

 

 

 

 

むし歯の原因には、「口の中の環境」「糖質細菌(ミュータンス菌)」の3つの要素があります。これらの3つの要素が重なり、時間が経過するともにむし歯の発生率が高まります。この図をKeyesの輪と呼び、予防歯科の分野では有名な概念です。

 

 

この中で、「口の中の環境」と「細菌量」については診断時の唾液検査である程度わかります。三つの要素が重ならなくてはむし歯は発生しませんので、同じような食生活でも「なりやすい人」と「なりにくい人」がいます。

 

 

 

スポーツ飲料にはとにかく注意を!

むし歯になる原因は砂糖が含まれる飲食物の頻回摂取です。実は、お菓子と同じようにジュースにも大量の砂糖が含まれています。砂糖はミュータンス菌がプラーク(歯垢)を作る材料になります。食べ物と比較して飲み物の方が口の中の停滞時間は少ないので虫歯のリスクはやや低いのですが、問題は回数です。だらだら飲み続けると当然ですが、むし歯になる確率が高くなります。

 

 

中高生でスポーツをされている方は、特にスポーツ飲料に注意が必要です。暑い日の水分補給には確かに大事なのですが、これにより一気に虫歯ができてしまいます。結局はスポーツ飲料もジュースであるという認識が必要です。むし歯になりやすい体質の子だと半年くらいで以下のような白い脱灰が見え始めます。

※野球部の中学生男子の口の中、歯茎近くが白く脱灰が始まっている。

 

 

<500mgに入っている砂糖の量  (角砂糖の数)>

 ・コーラ     :56.5g (約16個)

 ・カルピス    :56.0g (約16個)

 ・スポーツ飲料  :31.0g (約9個)

 ・コーヒー牛乳  :44.8g (約13個)

 

 

 

炭酸飲料はさらに危険!

運動後はスカッと炭酸飲料を飲みたいところですが、こちらはもっと危険です。これは「口の酸性度の低下」を引き起こすからです。もちろん「砂糖」の量も多めです。多くのジュース類のPHは酸性です。頻回に飲む事で、口の中全体酸性状態になります。特に炭酸飲料酸性度が高いので注意が必要です。炭酸飲料のPHは、歯が溶けるPHである5.5以下がほとんどです。流行りのカロリーゼロのノンシュガー炭酸飲料でもお口の中が酸性になります。

 

 

 

 

 

ワイヤー矯正治療中なら?

中学生は2期といってワイヤー矯正による仕上げを行う時期です。その頃はちょうど食生活も自分で管理しなくてならない時期に入り、親御さんの目も行き届かなくなります。さらに通院も忘れがちでルーズになると、医院での専門クリーニングもできず、3か月程度でむし歯が発生し始めます。しかも1箇所とかではなく、全体にできます。

 

 

矯正治療を始めるなら、食生活を変える気持ちで始めなくてはなりません。

 

 

残念な事に私も治療を依頼した一般歯科の先生から、「矯正しても虫歯作っちゃ意味ないじゃないか?」と言われる事もあります。最近は、むし歯のリスク検査をから、固定式のワイヤー矯正ではなく、清掃性の良いマウスピースを使用した矯正治療を推奨する事もあります。

 

 

 

日々、心がけてほしい事

スポーツ飲料は、「砂糖が多い」「お口の中が酸性になる」という事を覚えておいて下さい。そして以下の対策で飲み物によるむし歯を防ぎましょう。

 

▶︎スポーツ飲料はだらだら飲みをしない。(運動時のみにする!)

▶︎スポーツ飲料を飲んだときは、帰宅後夕飯前に一度歯ブラシをする。(食べてなくても!)

▶︎水分補給は、なるべく水やお茶、経口補水液にする(ミネラル麦茶がおすすめ)。

 

 

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