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矯正歯科治療を受ける真の目的は?

今回は、「矯正治療を受ける目的は審美目的が強いが、歯への意識改革が真の目的」という内容です。

 

 

 

矯正歯科治療は、消費者庁消費者委員会から特定商取引の規制対象に加えるか検討がなされています。これは「矯正歯科治療は美容医療に分類されようとしている」という事です。この理由は、実際に患者さんから矯正歯科治療に関するクレームが多数、消費者センターに上がってきているからです。その相談の内容はというと、費用と治療結果の問題が多数占めます。

 

 

他の歯科治療と比較すると矯正歯科治療は健康保険も効かず高額です。さらに治療期間もかかります。患者さんはコストに見合うそれ相応の結果を求めるのは当然です。また、気軽に途中解約や転院が難しいのも問題になっています。今、矯正歯科医師の学術団体である日本矯正歯科学会が、この状況を改善しようと努力をしていますので、一定のルールができる事を期待しています。

 

 

矯正治療の目的は見た目の改善

 

 

 

矯正治療を受けるきっかけは見た目でも

矯正歯科治療を行う事で直接変える事ができるの「見た目」と「噛み合わせ」の2つです。「審美」と「機能」と言ったりもします。矯正歯科治療は機能回復もできる所に、美容目的以外の治療としての価値があるのです。

 

 

見た目 → 審美的要素

噛み合わせ → 機能的要素

 

 

機能的要素の改善は、受け口や開咬といった歯並びの方が前歯で噛めるようになり咀嚼能率が向上したり、出っ歯の方が前歯が引っ込む事で口が閉じやすくなり口呼吸が改善したりというのが例として挙げられます。こういった視点から見ると矯正歯科治療は、機能回復治療です。

 

 

ですが、矯正相談に来られる患者さんの主訴は約80%が審美的主訴です(当院成人初診100人の問診票より)。例えば、出っ歯で開咬の患者さんの場合、「噛めないから治したい」という理由ではなく、「出ている前歯を引っ込めたい」といった理由で来院します。話を聞くと、小さい頃から鏡をみて見た目を気にしていたという事なのですが、前歯で噛んでいない事は一切気にしていなかった、なんていうのは結構あります。

 

 

他者と横顔やスマイルを比較すれば、審美的要素は簡単に判断です。それに対して、機能的要素は比較が難しく、症状を自覚する機会がありません。ましてや、歯並びは永久歯が生えてきた頃からほとんど変わりませんから、「昔からこの噛み合わせで、そういうものだと思っていた」というのがほとんどです。

 

 

矯正治療の主訴は美容目的

 

 

これが、「矯正歯科治療は美容医療」と言われようとしている原因の一つだと思います。そもそも人間はとりあえず現実に見える事の方を優先しますので。

 

 

でも、全ての歯科治療には、多かれ少なかれ審美的要素が入っています。虫歯だって見た目が悪いから治しますし、銀歯より白い材料で修復を希望します。ですから私は、矯正歯科治療の目的が最初は「見た目」からでも良いと考えています。歯並びが良くなり、徐々に歯の大切さに気が付いてもらい、その歯並びを維持しようと口の中の管理に注意を向けてもらう事が、将来的に健康な歯の温存につながると思っているからです。

 

 

「歯並びを変える事で、歯の意識を変える」これが矯正歯科治療の真の目的と言えます。

 

 

 

口腔機能改善は後で実感

近年では、オーラルフレイル(口腔機能低下症)と言って、歳を重ねる事に口の「噛む」「舌を動かす」「飲みこむ」などの機能が下がる事が、健康寿命を短くする事に繋がるという事が東京大学高齢社会総合研究機構の研究などで明らかになってきました。オーラルフレイルというのは、徐々に機能が落ちてくるため、中々自身で気がつかない事が問題で、最終的には誤嚥性肺炎などの原因になります。

 

 

 

私達は、早いうちから歯だけでなく口の中の機能という事を意識する事も大切です。機能の改善においても矯正歯科治療は大きな役割を果たしてくれます。歯並びもヒトの大切な臓器なのです。最大限機能が発揮される状態にして上げましょう。

 

歯並びの相談は千葉県の矯正歯科専門「まきの歯列矯正クリニック」▶︎

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