抜かない非抜歯矯正治療

非抜歯矯正ガイド


保護者様の矯正相談として圧倒的に多いのは、歯を抜かない矯正治療の希望です。「健康な歯を少しでも多く残してあげたい」そう思って、矯正治療をお子さんにさせるのですが、そこで「歯を減らす」という治療方針の話しを受けると、やはり抵抗があると思います。そしてお子さんも歯を抜くという事には何か「怖さ」を感じると思います。

 

では歯を抜かない非抜歯矯正治療が良いか?というと全ての方がそうとは限りません。もちろん私たちも非抜歯矯正を行っていますが、やはり非抜歯矯正には向いている人と向いていない人がいます。また、治療を開始する時期によっても抜歯・非抜歯は変わります。


非抜歯矯正とはどのように行うか?

矯正治療で歯を並べるためにはスペースの獲得が必要になります。スペースがないと、歯を正しい位置に移動させる事できません。ですからこのスペースの獲得が治療方針を左右します。これには以下の4つの方法があります。

非抜歯矯正の方法

 

抜歯:小臼歯という歯並びの真ん中の歯を抜きスペースを作ります。

後方移動:奥行きを広げるように歯並びを後ろに引きます。

拡大:歯並びを形を整え整えながら外側に膨らませます。

IPR:ストリッピングとも呼び歯に少しづつヤスリをかけます。

 

このうち抜歯以外の3つの方法を組み合わせたのが非抜歯矯正と言います。この中で一番スペースを獲得できるのは抜歯の方針になります。


非抜歯矯正矯正に向いている方とは?

まずはこの二つのケースが向いています。

 

①歯が大きくなくデコボコが少ない方

歯が大きいとそれだけ、排列にスペースが必要になります。またスペース不足は少ないほど良いです。

②前歯出ていない方

前歯を拡大の方針取りづらく、さらに前歯の後退を希望される場合は大きくスペースが必要になります。

非抜歯矯正の判断基準

 

加えて、準備矯正から始められるとさらに有利です。

(全ての方が早めに始める事で非抜歯治療になるわけではありません。)

 

③小学生から矯正治療を始めたお子様

成長期で代謝が良く歯槽骨の改造もあるため効果が出やすいと言えます。この点においては非抜歯矯正適応のお子様は準備矯正をやるメリットは高いと言えます。


親知らずの抜歯は抜歯数にカウントしない?

後方移動という方針をとる場合は、後ろの障害物である親知らずを抜歯しなくてはならない事が多々あります。親知らずは75%の方が持っていますから、4人に3人は抜歯です。そしてほとんどが埋伏といって骨に埋まっています。

非抜歯矯正・親知らず抜歯

 

この埋伏親知らずですが、中高生の場合は矯正治療後の18歳ー20歳、成人の場合は矯正治療前に抜歯しなくてはなりません。一般的な抜歯矯正の際に抜く小臼歯と異なり親知らずは、抜いた傷口は見えないのですが、術後腫れやすいです。また口腔外科など専門科を受診する必要があります。

 

多くの「抜歯矯正」とは小臼歯の抜歯を意味しますので、親知らずは抜歯の本数にカウントしない傾向にありますので注意が必要です。

 

⇨抜歯・非抜歯の矯正治療症例集でチェック