5/30〜6/2の3日間、シンガポールのマリーナベイサンズホテルにて、APAC Invisaline summitが行われました。APACとはアジア太平洋地域の事を示し、日本を含む東北アジア・中国・東南アジア・オセアニア地区のインビザラインプロバイダーが一挙に1600人ほど集まりました。このサミットはヨーロッパ地区とアジア地区が交互に行われます。2年前のマカオに続き、東南アジアの中心であるシンガポールで今年は行われました。

※以下マウスピース型矯正装置【インビザライン】はインビザライン) (商品名)で記す。

 

 

今後のインビザラインの進化について

まず初めに、アラインテクノロジー社の役員により、これまでのインビザラインの進化と、アジア太平洋地区が今後のアライナー矯正の進化において重要な位置にある事のプレゼンが行われました。

 

 

インビザラインは開発してから2018年までの21年間でのべ550万人もの患者さんが体験している「Distal Evolution(デジタル進化)」です。特に10代の患者さんには「モバイル」「便利さ」「体験のシェア」という点で、ライフスタイルとマッチしているといるそうです。矯正治療は4人に3人は必要であるが、実際はその中の5人に1人しか治療を受けていないというデータも出しています。これをインビザラインにより、矯正人口を増やしていこうという考えを示していました。

 

 

特にアジア地区での、ここ数年のインビザライン治療数の増加には目を見張るものがあります。以前は、欧米人と比較して、アジア人には重度の叢生や前歯の前突が起きている事が多く、抜歯を併用した矯正治療が必要になる事もあり、治療が難しく敬遠されていました。それを、G6と呼ばれる抜歯ケース用のシステムや、各ドクターによるアンカースクリューの併用などにより、徐々に治療を精度を高めていく事に成功しました。インビザラインシステムの向上にアジア地区は貢献しています。

 

この急速な需用に対応するべく、2018年中にインビザラインのアライナーを出荷する工場を中国に作る計画が正式に発表されました。これにより、今までコスタリカから輸送されていたアライナーがもっと短期間で到着する事になります。既にリリースしている口腔内スキャンにより、歯型のデータを輸送するという余計な時間はなくなりましたが、アジア地区に製造工場ができる事により、患者さんにもっと短い期間でインビザラインアライナーを提供できる事になります。これは、患者さんとドクターどちらにも大きなメリットです。

 

 

また、一般歯科向けタイプのインビザラインGOに加え、小児向けタイプのインビザラインファーストのスタートも発表されました。こちらは、第一期治療という前歯が生えて来たくらいの小学生低学年向けのアライナーです。通常は、部分ワイヤー装置、トレーナーや拡大装置といった矯正装置を使いますが、この時期から1年半程度インビザラインで治療をスタートする事ができます。まず、叢生・反対咬合(受け口)・過蓋咬合(深咬み)などを改善します。その後、永久歯列完了後に、第二期という形で、再度、全体的なインビザライン治療で仕上げの矯正治療を行います。

 

 

全3日のサミット最終日には、会場でディナーパーティが行われ、盛大に終了しました。私自身も、多くのインビザライン治療を行うドクター達とお話をする事ができとても有意義な出張になりました。