こんにちは。まきの歯列矯正クリニック(千葉県)院長の牧野です。

 

先日、アラインテクノロジー社純正の口腔内スキャナであるiTero elementを注文しました 。これで患者様から「気持ち悪い」と不評の固まるまで時間がかかるシリコン材料による歯型から卒業です。9月下旬にクリニックに納品され、10月から順次検査時に使用していく予定です。

 

千葉県では旧世代のスキャナであるitero(第一世代)も今まで導入している医院はありませんでしたが、当院と同時期に複数医院が導入するとの事ですので、これを期にマウスピース型矯正装置【インビザライン】(以下インビザラインと記す)がどんどん広まると思われます。

 

ところで、「1回の歯型やスキャンで、マウスピースを最後まで作ってしまう」と表現されている事が多いインビザラインですが、この表現は厳密には正確ではありません。

 

それは、通常多くのケースにおいては、最初にオーダーしたマウスピースの消費が完了した後に、リファイメントといって細かい修正を行うための追加アライナーがあるからです。これを作るためには、その時の記録が必要であり、再度歯型やスキャンをする事があります。

 

 

リファイメントはほぼ必須です

この追加アライナーは、インビザラインフル治療であれば、ほとんどの患者さんには必要になります。追加なしで終える事ができるのは、軽度症例のみで、当院では30%程度です。

 

インビザラインの治療計画は、クリンチェックというソフトでスキャンしたデータから精密な歯の形を再現し、デジタル上で歯を自由に動かして作られます。実は、これには動かす歯の歯根の面積やその下にある歯槽骨の形、日常使用でのマウスピースを噛む力などは、一切反映されいません。ここについては歯科医師の推測や治療計画を立てます。多くの場合、計画と実際とのズレはどこかで目に見える形で発生し、修正が必要なってくるのです。

 

この追加のタイミングは、必ずしも最後までマウスピースを使い切った後とは限りません。現実的に無理な歯の動きがあった場合や、患者さんの使用コンプライアンスが守られていない場合には、「アンフィット(Unfit)」といって、交換した次のマウスピースが入らないとう事が起きます。この場合もミッドコースコレクションといって追加アライナーを発注します。

 

矯正専門でのインビザラインの場合は、噛み合わせまでしっかり作ります。追加アライナーも場合によっては3回くらい発注する事もあります。その際は記録がスピーディで、治療進度も比較できる口腔内スキャナitero elementが活躍してくれると思われます。

 

⇨マウスピース型矯正装置【インビザライン】とは