こんにちは。まきの歯列矯正クリニック(千葉県)院長の牧野です。

 

夏休みが近くにつれ、そろそろ矯正治療を始めようかなと考える中学生の方の相談が増えてくる時期になってきました。そこで、矯正治療を始める上でのハードルの一つに抜歯が挙げられます。専門医団体では、歯列不正が重度である日本人は60%程度が抜歯併用症例と言われています。

 

ここで、「8020といって80歳まで20本は歯を残しましょうという運動があるのに若くして歯減らして大丈夫なのか」という保護者様 の心配はよくあります。

 

矯正治療は抜歯したくない

 

抜歯矯正のデメリットとは?

実は、これは、「抜歯しに行ってもらわなくてはならない」という事以外全くないのです。 多くの矯正治療で抜歯が必要な方は、もともと上下の歯並びがしっかり噛んでいない事が多く、持っている歯並びの50% 程度しか使用できていません。元々きちんと噛めない歯は長持ちする事はありません。

 

抜歯を併用しても、最終的な仕上がりで上下の噛む面積が増やせば、将来的には歯並びを健康に維持てする事ができます。また、抜歯した後の隙間は閉じ切りますので、すきっ歯 になったり、隣の歯が弱くなるという事もありませんのでご安心下さい。

 

 非抜歯矯正の実態

抜歯以外の歯を並べるスペース獲得には、歯並びのアーチを整えたり、奥歯の後方移動や、歯にヤスリをかけるストリッピングを行う事で獲得する事ができます。これをいわゆる非抜歯矯正治療と言います。当院でもインビザラインやインプラントアンカーなどを使用して行っている方はいらっしゃいます。

 

ここで注意しなくてはならない事があります。それは、治療後に「親知らずの抜歯が必要」になる事が多いという点です。親知らずは20歳前後で生え、4人に3人は持っています。そして、日本人の場合は埋伏といって歯茎の中に横に向いて埋まったまま出てこない事が多いのです。中高生でスペース不足の矯正治療を非抜歯で終えた場合、後戻り防止のために親知らず抜歯を推奨します。

 

親知らずが前歯を押して歯ならびが悪くなる

 

親知らず抜歯は歯茎を切って分割し取り出さなくてはならない事が多く、抜歯矯正治療で一般的に抜く小臼歯抜歯と比較して大変です。時期がきたらキチンと抜いてくれる方もいらっしゃいますが、そのまま放置し後戻りしてしまう方も・・・

 

非抜歯矯正とは、抜歯の先送りになる事もあると言えるのです。

 

⇨抜歯・非抜歯の本格矯正症例