こんにちは。まきの歯列矯正クリニック(千葉県)院長の牧野です。

先日、東京歯科大学でまとめていた研究論文がWorld federation of orthodonicsという世界矯正歯科医会の雑誌に無事掲載されました。思えば研究に2年、それから論文投稿に1年もかかり、トータルで3年程度かかりました。あらためて論文を書くという事の難しさを感じました。

でも論文を書く事は、自分の論理的思考力を鍛えるのにはとても良い練習にもなります。患者さんの分析・治療方針の策定も同じようなステップを踏んでいるからです。つまり矯正治療の治療計画は患者さんを統計学的に研究した結果です。

この研究題名は、”出っ歯の矯正歯科治療をする際、小臼歯抜歯の本数の基準”といった感じです。出っ歯の矯正治療の方法には上だけ2本小臼歯を抜歯する方法と、上下小臼歯を抜歯する方法があります。この微妙な治療方針の違いがどこから生まれてくるのかを見つけました。

統計結果では、奥歯の噛み合わせのズレや下の前歯が前に出ているか、下顎の形が治療方針に大きく関わっています。これにより抜歯の本数が上だけ2本になるか、上下合わせて4本になるかが決まります。

⇨WFOサイト

といってもわかりずらいと思いますので、簡単にまとめると「面長のお顔で顎がない方」は上下4本抜歯の傾向が高いです。せっかくの研究を日々の臨床に生かせるようこれからも頑張っていきます。

今回はe-pubといって、時代にのって紙媒体のないオンラインジャーナルでした。別刷といった人に渡す用の冊子がなく、欲しいと言ってくれる先生にデータだけ渡すという、なんとも寂しい感じがありました。でも、無駄もなくウェブ上には永遠とデータが残ると考えますと「これもありなのかな?」と考えてしまいます。

上顎前突 抜歯 論文