こんにちは。まきの歯列矯正クリニック【千葉県】院長の牧野です。

 

当院の準備矯正では、小児用トレーナー装置のプレオルソを多く使用しています。このプレオルソには、3つの良いところがあります。

 

1.お口のまわりの筋機能を鍛えられる

お口を閉じる事や、舌を持ち上げるなど歯並びを良くするトレーニングもつけているだけで行えます。

 

2.使用するのは在宅時

外につけていく事はありません。当院では就寝時+1-2時間の使用をお願いしております。

 

3.特定の歯並びが早くよくなる

出っ歯・受け口・開咬などの中で、ある条件を満たしていると6ヶ月ほどで治療効果を感じる事ができます。

 

 

この良い事ばかりのプレオルソですが、適正な診断の元、ケースを選ばないと「あまり効果が出ない」という事があります。実は、治りやすい歯並びと、効果が出づらい歯並びがあるのです。

 

 

効果が出やすい適応ケースの条件

プレオルソ治療の効果が出やすい症例というは確かにあります。当院では効果の出やすいタイプにプレオルソを使用します。初診相談で以下の3つの条件を確認しています。

 

1)本格矯正治療が必要ないケース

2期治療と呼び、主にワイヤー装置を使用した永久歯列の治療が必要なケースは、結果的に治療期間が延びるだけなので、プレオルソ治療を行わない方が良いという事もあります。2期治療が必要な可能性があるケースの特徴としては、「先天性の欠損歯がある」「歯の大きさが大きい」「上下の骨格のバランスに問題がある」「口元を下げたいという希望がある」です。

▶︎小児矯正だけ終われるケースの特徴

 

2)歯が生える力を利用できるケース

歯の萌出期といって永久歯が歯茎から出てくる時期が、歯が動きやすく効果が高いと言えます。適切な時期は各歯並びによって異なり、同年齢でも早い子と遅い子で2-3年は異なります。一般的には、「上の前歯が2本出てきた時」が望ましい時期と言えます。

▶︎歯の生え変わりの時期と治療契約について

 

3)前歯の傾きを調整するだけで治せるケース

これは説明が難しいのですが、口呼吸や低位舌で噛み合わせが崩れた状態である「出っ歯(上顎前突)」や「受け口(反対咬合)」はプレオルソ治療に向いています。悪影響を及ぼしている口の中の環境を正しい状態に戻してあげる事で、自然と歯並びも良くなるからです。しかし、「上のでこぼこ(叢生)」は歯の大きさと骨格の小ささの問題が強い事があり、対象外ケースが半分くらいあります。

▶︎口呼吸が原因の出っ歯

 

 

プレオルソ治療は医院によって異なります

実は使い続けるというのは意外と難しいのです。「治療効果があまり見えない」「使用時に痛みが出る」「つばがのめなくて気持ち悪い」などの理由でなかなか使用できないといった事が理由です。その原因の一つとしては、やはり既製品なので、お子さんの歯並びに合わせて歯科医師側のアレンジや調整が足りないという事が挙げられます。

 

プレオルソ適応ケースを選択した後、さらに効果が出やすいようにお子さんの歯並びに合わせるのが矯正歯科医の腕の見せ所になります。当院でも既製品をほぼそのまま口の中に入れ使用する事ができるお子さんもいますが、多くは模型をみたりお口の中に合わせながら30分くらいあれこれ調整させていただきます。

 

プレオルソ・調整

※お口の容積が小さいお子様に合わせて調整した例

 

プレオルソ・症例

※実際使用した開咬の治療

 

 

プレオルソ治療は手軽な治療費で一般歯科医院でよく行われています。しかも幼児期など早い時期から治療を始める事が多いようです。しかし、矯正専門医院の場合は小学生から治療をスタートをする事が多いため、プレオルソ治療を行なっている医院は少ないと言えます。

▶︎受け口も幼児期の治療は積極的には勧めていません。

 

ですが、矯正治療自体のノウハウに関しては矯正専門医院の方が断然あります。治療はプレオルソ以外の装置も併用する事がありますし、その後の本格矯正の事も考えると、安心の矯正専門で行うのがベターだと言えます

 

 プレオルソ 効果

 

つまり、同じ矯正装置を処方しても、歯科医師の知識や経験の差で治療結果は大きく異なるという事なのです。装置を使用するタイミング・タイプの選択・個人個人に合わせた微調整・お子さんのモチベーションの管理など、様々な点で違いが生まれ治療結果が変わってきます。

 

もちろん、ただプレオルソを口に入れただけである程度よくなってしまう方もいます。ですが、装置を変更したり他の装置も併用しなくてはならないケースの方が多いと言えます。矯正専門ではそれらのケースでもしっかりフォローする事ができます。

 

⇨プレオルソについて